理科研究部

理科研究部は、4年前に理科授業の一環としてできた有志の研究グループ「理科課題研究班」の活動が元になって、2017年4月に発足した。

 

活動のメインは、毎月1回のペースで行う学校の南側を流れる船橋川の水質調査である。調査を始めて4年半が過ぎた。他に、学校周辺の断層調査を継続したり、神戸女学院大学の中川先生とは共同研究でマイクロスケール実験を複数開発したりしている。

 

年に数回、大学の先生も参加する学会の研究会などに参加して、プレゼンの技を磨き、高校生の発表が可能な研究会では研究成果を発表している。

 

20169月の京都大学アカデミックデイ2016では、全国審査で高校4校の中に残り、京都大学の先生方に交じって研究発表した。ここ4年半ほどで、日本化学会や理科教育学会の近畿支部などから頂いた表彰状は20枚を超えている。英語でプレゼンしたこともある。

 

活動は、原則週末の土、日、化学の講義室かフィールドにて実施している。校外の発表会の直前は、平日の放課後も残ることになる。予算が少ないから無理のない範囲で実施しているため、SSHと比べると見劣りするのが実情だ。そこは創意・工夫・熱意で補っている。

 


入会について

 

20161020-rikakenkyu-03理科・数学や英語が得意でなくても、ちょっと研究活動なるものに興味があれば化学の準備室を訪ねて下さい。これまで経験がなくても気にしなくてよいです。コミュニケーションが苦手でも問題ないです。やってみようという気持ちが大事です。

先輩と顧問の先生がていねいに指導してくれます。先輩・顧問の先生には、国際会議などにおける英語でのプレゼン経験者もいます。研究論文・発表に必要となるので、ワード、エクセル、パワーポイントが使えるようになります。論文の書き方だけでなく、発表の仕方も身につきます。表彰状ともども、進路で役立つ可能性、大です。


2017729日(土)には、東京の日本化学会館にて実施されたNICEST2017において、船橋川の水質に関する理論研究について英語でポスター発表し、日本生物工学会東日本支部長賞を受賞した。なお、”NICESTNippon International Chemistry Expo for Students and Teachersとは、英語で研究成果を発表する場で、国際的に活躍できる化学者の卵を支援することを目的として、国内外の中高生による化学分野での研究成果の発表会および国際交流会で、SCN(次世代化学教育研究会)東京が主催し、日本化学会、化学工学会、日本エアロゾル学会、触媒学会、生物工学会、高分子学会ほかが後援した。